草刈り機にツルが絡まる原因と対策|外し方・刈り方・刃の選び方【Nestray】

Nestrayが解説する草刈り機にツルや葛が絡まる原因と対策、安全な外し方と絡みにくい刃の選び方

この記事の商品仕様は2026年9月時点のものです。最新の価格・対応サイズは各販売ページで確認してください。刈り方は一般的な目安です。お手持ちの草刈り機の取扱説明書の指示を優先してください。

葛やヤブガラシの茂みに刃を入れた途端、ツルが巻き付いてエンジンがうなり、止まってしまう。ほどいて再開しても、数メートル進むとまた止まる。ツルの多い場所の草刈りは、刈っている時間より、ほどいている時間のほうが長くなりがちです。

原因の多くは、刃の種類と刈り方にあります。ツルは膝より低い位置で少しずつ刻み、刃の奥ではなく先端で刈る。これだけで、止まる回数はかなり減らせます。それでも止まる場所なら、刃を「絡みにくい形」に替えるのが近道です。

この記事で分かること

  • ツルが絡まる3つの原因と、絡まる場所ごとの対策
  • 絡まったときに、けがをせずに外す手順
  • ツルを絡ませない刈り方のコツ
  • ナイロンコード・チップソー・2枚刃・3枚刃の絡みにくさの違い
目次

草刈り機にツル(葛)が絡まる3つの原因

ツル草は、ふつうの雑草と切れ方が違います。原因は大きく3つです。

原因①:ツルは宙に浮いていて、切れる前に引きずられる

地面から生えた草は根元が固定されているので、刃が当たればその場で切れます。一方、フェンスや他の草に乗っているツルは、支えがありません。刃が当たると切れる前に引っ張られ、回転に巻き取られていきます。ツル草が「切れずに巻き付く」のは、この浮いた状態が理由です。

原因②:回転が落ちると、刃がツルを「切る」より「巻く」

刃の回転が十分に速ければ、ツルは巻き付く前に切れます。ところが茂みに刃を深く突っ込むと、抵抗で回転が落ちます。回転が落ちた刃はツルを切りきれず、巻き取る動きに変わります。一度に当てる量を減らして回転を保つことが、効果の大きい予防です。

原因③:刃の奥(根元側)で刈ると、軸に巻き付く

刃の中心に近い部分でツルを受けると、そのままギアケース(≒刃を回している根元の金属部分)の軸に巻き付きます。ここに巻くと、刃を外さないと取れないこともあります。刃の外側、先端寄りで刈るほど、切れたツルは外へはじかれます。

絡まる場所で原因が分かる|刃・根元・カバー裏の対策表

どこに巻き付いたかを見ると、何を直せばいいかが分かります。次に止まったとき、巻き付いた場所を確かめてみてください。

草刈り機でツルが巻き付く3つの場所(刃・ギアケースの軸・飛散防止カバーの裏)の図解
巻き付いた場所主な原因まず直すこと
刃そのもの茂みに深く入れすぎて回転が落ちた膝より低い位置で少しずつ刻む。一度に入れる量を減らす
刃の根元(ギアケースの軸)刃の奥・中心寄りで刈っている刃の先端寄りで刈る。刃の形を見直す
飛散防止カバーの裏刈ったツルが長いまま残り、カバーの内側にたまる長いツルは先に短く切り分ける。こまめに止めて取り除く

どの場所でも共通する対策は、ツルを長いまま刃に入れないことです。長いツルほど巻き付く余地が大きくなります。

絡まったときの安全な外し方

巻き付いたツルを取る場面は、けがが起きやすいところです。国民生活センターは、エンジンを切らずに挟まった草を取ろうとして、指を切った事例を報告しています(国民生活センター:刈払機の事故)。ほどく前に、次の5つの手順を、順番どおりに守ってください。

STEP
エンジン(モーター)を止める

アイドリングのままでは、刃がふいに回り出すことがあります。必ずエンジンを切ります。バッテリー式はバッテリーを抜いておくと安心です。

STEP
刃が完全に止まったのを目で確かめる

エンジンを切っても、刃はしばらく惰性で回ります。止まったことを目で見てから手を近づけます。

STEP
厚手の手袋をはめる

刃は止まっていても鋭いままです。軍手より、切れにくい作業用の厚手手袋が向いています。

STEP
ツルを切ってから、少しずつほどく

力任せに引っ張ると、軸まわりに食い込みます。巻き付いたツルに剪定ばさみやカッターで切れ目を入れると、短くなってほどきやすくなります。

STEP
取りきれない時は刃を外す

軸に固く巻いたツルは、刃を外すと取れます。外し方は草刈機の刃の交換方法(逆ネジ・向きの確認)を参考にしてください。

Nestray代表

実は、ほどく作業のときに一番ひやっとするんです。止めたつもりで、刃がまだ惰性で回っていることがあるんですよね。面倒でも「止めて、止まったのを見てから触る」だけは省かないでほしいです。

ツルを絡ませない刈り方5つのコツ

刃を替える前に、刈り方で減らせる分があります。すぐ試せる順に並べました。

コツ①:刃は膝より下で、少しずつ何回かに分けて刈り進む

ツルが覆いかぶさった茂みを、いきなり根元まで一度に刈り取ろうとするのは避けます。長いツルが一度に刃へ入り、回転が落ちて巻き付く原因になります。刃は膝より下に保ち、ツルを少しずつ刃に送りながら、何回かに分けて前へ刈り進めます。一度に刃に入るツルが少なくなるので、回転が落ちず、巻き付く前に切れます。刃を膝より上に上げると、刈った草や小石が顔のほうへ飛びやすくなります(農研機構 農作業安全情報センター)。

コツ②:刃の左側で、右から左へ振る

草刈り機の刃は、一般的に上から見て反時計回りに回っています。そのため草を刈るのは刃の左側の前の部分で、右から左へ振ったときです(国民生活センター)。体の前で右から左へ振るときに刈り、左から右へ戻すときは草に当てずに戻します。

林業の安全マニュアルでも、右から左へ2〜3回に分けて刈り払い、刃でたたく使い方はやめるよう書かれています(林業・木材製造業労働災害防止協会)。刃の右側で受けると跳ね返り(キックバック)が起きやすく、ツルの巻き込みも増えます。

 草刈り機の刃は反時計回り、刃の左前で右から左へ振って刈る図

コツ③:刃の先端寄りで刈り、奥まで突っ込まない

原因③のとおり、中心寄りで受けるほど軸に巻きます。茂みに刃を押し込まず、表面を削るように先端で当てていきます。

コツ④:回転を上げてから当てる

回転が上がりきる前に草に当てると、最初から「巻く」動きになります。スロットル(≒アクセルレバー)を握って回転が安定してから、茂みに入れます。

コツ⑤:長いツルは、先に引き出して短く切る

フェンスや木に長く伸びたツルは、刈る前に手で引きずり出し、地面に広げてから刈るほうが早く終わります。宙に浮いた状態をなくせば、ふつうの草と同じように切れます。

止まる回数を数えてみる

刈り方を変えた日に、止まった回数を覚えておくと効果がはっきりします。膝より下で少しずつ刻む・左側で振るの2つを守っても10分に何度も止まるなら、刈り方ではなく刃の形が合っていない合図です。

絡みにくい刃の選び方|ナイロンコード・チップソー・2枚刃・3枚刃

刈り方を変えても止まる場所なら、刃を替えると作業が止まりにくくなります。ツルへの向き不向きを並べると、次のとおりです。

刃の種類ツルの絡みにくさ向いている場所注意点
ナイロンコード△ 長いツルは巻き付きやすいフェンス際・壁際の柔らかい草草が広く飛び散る
チップソー○ ナイロンよりは絡みにくい硬い草・細い木まで幅広く刈った草がそのまま残り、ツルは長いまま
2枚刃(粉砕タイプ)◎ 刻みながら刈るので巻き付きにくい葛・ヤブガラシの茂み、背の高い草振動と跳ね返りが強め。石の多い場所は苦手
3枚刃(粉砕タイプ)◎ 細かく刻みながら刈るススキ・笹まじりのツル草、広い面積直径305mmと大きく、パワーのある機械向き

2枚刃・3枚刃がツルに強いのは、刃の枚数が少ないぶん1枚ずつが長く、ツルを細かく刻めるからです。刻まれたツルは長いまま刃に残りにくくなります。ただし「絶対に絡まない刃」はありません。刈り方のコツと組み合わせてはじめて効果が出ます。

硬い笹や葛の茎そのものが刈れずに困っている場合は、笹・硬い草に強い草刈り刃の選び方と比較で、笹刈刃やチップソーとの違いを詳しく比べています。2枚刃と3枚刃のどちらにするか迷ったら、草刈機の2枚刃と3枚刃の違いが判断材料になります。

ツルの茂みには:Nestray シュレッダーブレード【異次元の粉砕力】

Nestrayシュレッダーブレード 厚さ4mmの2枚刃 270×80mm ツルの茂みに強い草刈り替刃

厚さ4mmの2枚刃(270×80mm・2枚入)です。チップソーから乗り換えたお客さまから、葛のツルや笹が巻き付く回数が減ったという声をいただいています(感じ方には個人差があります)。刈った草も細かく砕けます。

正直な弱点は重さです。腕力と足場の安定が必要で、急な斜面では疲れやすくなります。平地のツルの茂みで力を発揮する刃です。

広い面積・ススキまじりなら:Nestray 3枚刃【異次元の粉砕力】

305mm・厚さ1.4mmの3枚刃(2枚入)です。少しずつ当てていくと、ススキや笹まじりのツル草も細かく粉砕します。お客さまからは、あとで草を集める片付けが楽になったという感想をいただいています。

305mmと大きめなので、エンジン式専用で26cc以上が目安です。充電式の草刈機には使わないでください。排気量は、本体に貼られたシールや取扱説明書に「◯◯cc」または「◯◯mL」と書かれています。この刃は裏返しての両面使用はできません。使い方のコツは3枚刃の使い方にまとめています。

どちらも取り付け穴の直径は、国内の草刈り機で広く使われている25.4mmです。付けられるかどうかは、草刈り替刃のサイズ適合チェック表で確かめられます。

土手や斜面が中心なら、軽い薄刃2枚刃のSK5(255mm)から試すのがおすすめです。重い刃は斜面で踏ん張りがききにくく、疲れて刃先がぶれやすいからです。もう少し大きく刈りたい方には、同じ薄刃のSK95(305mm)もあります(SK5・SK95は刃に使っている鋼の種類の名前です)。替刃ごとの違いはNestrayの草刈り替刃ページで見比べられます。

Nestray代表

ツルの多い場所で使っている方から「途中で止まりにくくなった」と聞けるのは、正直いちばんうれしい声です。ただ、粉砕タイプは草も石もよく飛ばします。刃を替えるなら、目を守る装備も一緒に考えてもらえると安心です。

粉砕タイプの刃は「目を守る装備」とセットで

ツルを細かく刻む刃ほど、草の破片や小石が飛びます。巻き付いたツルを外すために何度も顔を近づけることを考えると、保護メガネは欠かせません。

Nestrayの作業用ゴーグルは、普段のメガネの上からそのままかけられる形です。一方で、鼻まわりや横にわずかな隙間があるため、細かい粉じんを完全に防ぐものではありません。草刈りの飛散物から目を守る用途で選んでください。

車や家の近くでの作業なら、草刈りの飛び石対策もあわせて確認しておくと安心です。

ツルの多い場所ほど、休憩をこまめに

ツルの茂みは抵抗が大きく、腕と腰に負担がかかります。疲れて刃先がぶれると、右側で受けて跳ね返りが起きやすくなります。30分に一度は手を止めて、カバーの裏にたまったツルも一緒に取り除いておきましょう。

葛は一度では消えない|来年を楽にする刈り方

葛は、古い茎の節から新しい根を出して広がる植物です(現代農業WEB:クズ対策)。一度きれいに刈っても、根が残っていればまた伸びてきます。

大切なのは、伸びきる前に、年に何回か続けて刈ることです。背丈が低いうちなら、ツルが短く絡みにくいので作業そのものも楽になります。今年の残りの草刈りと来年の計画は、草刈りは年に何回?時期の目安と刈り納めを参考にしてください。

よくある質問

巻き付き防止のカッター(補助具)を付ければ絡まなくなりますか?

刃の上に重ねて付ける、巻き付き防止用の小さな刃のことです。巻き付きを減らす効果は期待できますが、完全に防げるものではありません。膝より下で少しずつ刻む・刃の左側で振るといった刈り方と組み合わせて使うのが基本です。

バッテリー式の草刈り機だと、ツルですぐ止まります。

バッテリー式は機種によってはパワーに余裕がなく、ツルの抵抗で回転が落ちやすくなります。一度に入れる量をさらに減らしてください。刃を替えるなら、Nestrayの3枚刃はエンジン式専用なので、充電式18V以上が目安の230mmの2枚刃が候補です(取扱説明書で使えるか確かめてください)。詳しくは充電式草刈機の替刃の選び方(230mm・2枚刃)で解説しています。

フェンスに絡んだツルはどう刈ればいいですか?

金属のフェンスに金属刃を当てると、刃こぼれや跳ね返りの原因になります。ツルを手でフェンスから引きはがして地面に広げてから刈るか、フェンス際だけナイロンコードに替えるのが安全です。

ツルの茂みでも地際まで一気に刈っていいですか?

おすすめしません。いきなり地際を狙うと、覆いかぶさったツルが一度に刃へ入り、回転が落ちて巻き付きます。刃を膝より下に保ち、少しずつ何回かに分けて刈り進むほうが、結果的に早く終わります。

まとめ|ツルは「少しずつ刻む」と「刃の形」で止まりにくくなる

草刈り機にツルが絡まるのは、宙に浮いたツルが切れる前に引きずられ、回転が落ちた刃や軸に巻き取られるからです。

  • 絡まったら、エンジンを止めて刃の停止を確かめ、手袋をしてからほどく
  • 刈るときは刃を膝より下に保って少しずつ刻み、刃の左側で右から左へ振る
  • それでも止まるなら、刻みながら刈る2枚刃・3枚刃の粉砕タイプに替える
  • 葛は伸びきる前に、年に何回か続けて刈る

刈り方を直し、ツルに向いた刃に替える。この2つで、ほどいている時間を刈る時間に戻せます。Nestrayの草刈り替刃それぞれの違いは、草刈り替刃の商品ページでまとめて確認できます。

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この記事を書いた人

Nestray(ネストレイ)公式のブログです。
DIY用品を中心に商品企画を行っている日本ブランドです。
お客様一人ひとりと真摯に向き合い、より良い商品をお届けできるよう、日々開発努力を重ねています。

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